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原発に頼らない社会へ その2

先日、カラオケで歌って踊って発散したら、元気になったがぶです。

いや〜、発散って大切だ。

こんな小さな島なのに、スナックのような設備のあるお店があることに感謝です。



さて、前回の田中優さんの講演録の続きです。



前回
http://yoshitoshi.jugem.jp/?eid=784

田中優さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA

ブログ
http://tanakayu.blogspot.com/





____________________________________(以下、引用です)

日本の場合、電気の消費量は、夜少なくて昼間多いです。

この差がとても激しいです。

その結果、日本の発電所は年間58%しか動いていません。

ドイツや北欧では、72%も動いています。

なぜこんなに稼働率がいいのかというと、激しい消費量の上下をなだらかにしているだけです。

 

電気は貯められないので、消費量がピークのときはたくさんの発電量が必要です。

でも、消費量が少ない時は発電量は少なくて済みます。

その差をなだらかにすればいいんです。

 

日本がドイツ・北欧並になだらかにしたらピークのときに約25%減らすことが出来ます。

つまり、4分の1の発電所を止めることができるんです。

原子力発電所の設備率は20%を切っていますから、原発は一基も要らなくなるということです。

それでも電力に困りません。

 

じゃあ、どうやったらこれをなだらかにできるか。

フランスは夏場・平日・日中の電気料金を11倍高くしています。

だから、みんなできるだけ使わないようにしています。


イギリスやアメリカのカリフォルニア州では、株式市場のように各時間帯の電気を売買しています。

「何月何日何時の電気を買いたい」と。

買いが集中して電気料金が200倍に上がったこともありました。

だから、ピーク時の電気の需要が下がるわけです。


アメリカの場合、もっと素敵な仕組みを持っています。


電気料金を安くして欲しいという家庭には、電力会社がその家につながっている送電線を2本にします。

そのうちの1本をエアコン専用にするんです。

夏場、消費量が増えてきてピークに向かって、このままじゃ電力が足りなくなる状況になったら、
電力会社がリモコンでその瑛のエアコンの電源を落とすんです。

暑いだろうと思いきや、5分しか落としません。

5分後に再び電源を入れます。

 

5分間、エアコンの電源が消えたらどうなるか。

僕の友人が営業中の喫茶店でやりました。

30分間に5分、消しました。どうなったか。


従業員、お客さん、誰一人気付きませんでした。

彼がやったのは、リモコンで5分間だけ送風に切り替え、5分後にまた冷房に戻しただけです。

これで夏の計画停電対策ができます。

 

30分に5分、自動的に勝手に送風に切り替わるリモコンを作って、皆さんに配ればいいんです。

それで対策できちゃうでしょ。

やれることをやらないことが問題なんです。

 

こういうやり方を、「デマンドサイド・マネジメント」と言います。

今までは、電気消費に併せて発電所を造ってきました。

これを、「サプライサイド・マネジメント」といいます。

そうじゃなくて、今世界の主流は、発電所に合わせて、電気消費量を減らす「デマンドサイド・マネジメント」になっているんです。

 

アメリカ・カリフォルニアにある「SMUD」という電力会社は、たとえば、省エネ冷蔵庫に買い換えると、国ではなく、電力会社が3万円の補助金をくれます。

電力消費量が減れば、発電所を建てなくていいから、電力会社も助かるわけです。

 


先ほどの30分に5分エアコンの電源を消すことをやっている電力会社は、500万世帯と契約しています。

契約してくれた人には電気料金を安くしています。

発電所を新たに造るより、消費を減らしてもらったほうが、電力会社としては得になるからです。

 


_________________________(引用終わり 〜みやざき中央新聞 7月18日号より〜)

 

確か、『地球のなおし方』って本に、

「日本人の暮らしを全人類、65億人がするとしたら、地球が4つ必要。

アメリカ人の暮らしだと、地球が6つ必要」

なんて記述があったと思います。(出典が定かでありませんが)


『地球のなおし方』

http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8A%E3%81%97%E6%96%B9-%E3%83%87%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%BA/dp/4478871078

 


生ゴミ大国日本の生ゴミを、食べられるうちに途上国に持っていく、
つまり、どこでもドアがあれば、飢餓の問題は解決に向かう気がしますが、
今度は、水やエネルギーの問題が発生して、結局、すべての人類は幸せには生きられない。

そんな仕組み・世の中に、今、自分たちは生きているんだということ。

 

そして、そういう方々の犠牲(?)の上に、今の自分の暮らし・いのちがあるんだということ。

 

そんなことも感じながら、日々、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

 

長くなりました。

 

お読みいただきありがとうございます!

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原発に頼らない社会へ その1
夏バテ本番のがぶです。


ふへ〜。


朝、だるくて起きられない状態になってきました。


ヤバイゾヤバイゾ!!!!

(しっかると食べられてはいるので、大丈夫だとは思いますが、ボディーブローのように、疲労がたまってまいりました。。。)




何とか、あと10日間(かな?)


無事に、乗り切りたいと思います。 





さて、暑い夏。

東京や、都市部では、計画停電などで、電気が思うように使えず、大変みたいですね。



愛読紙、「みやざき中央新聞」に、先日から、田中優さんの講演会の内容が連載されてまして、

非常に勉強になる&「原発なんていらないじゃん」と思える内容なので、勝手に転載させて頂きます。


みやざき中央新聞

http://miya-chu.jp/


(余談ですが、僕は、「みやざき中央新聞」は世界を変える力がある、と本気で思っています。

興味をもたれた方は、ぜひ、試読をされてみてください。)



以下、田中優さんの講演会の内容(抜粋)です。
_______________________________


今、「原子力を止めよう」という声が大きくなっています。

一方で、「原子力を止めたら電気が足りない」と言われています。

それに対して、「自然エネルギーがある」と答える人が多いです。

この答えは突っ込みどころ満載です。

そうではなくて、まず、「節電を進めましょうよ。その上で、徐々に自然エネルギーに切り替えて行ってはいかがですか?」と話を進めるべきです。



じゃあ、それを現実にデータで実際に解決してみましょう。

電気消費は、朝4時から5時が一番少なくて、平日の2時から3時が一番多くなり、その後は、なだらかに下がっていきます。

電気はためることができないので、常にピーク時より10%くらい多めに発電しなければなりません。

そのピーク時に合わせて、発電所を作ります。

ところが、そのピーク時というのは、年間8760時間のうち、10時間程度です。

パーセンテージにすると、0.1%しかありません。

その0.1%に合わせて発電所を作り続けるって合理的じゃないでしょ?

それより、0.1%のピークの消費量を下げる方が合理的じゃないでしょうか?




ところが、電力会社はどんどん建物を造って、たくさんコストをかけた方がもうかる仕組みを作っちゃった。

どういうことかというと、かかったコストに対して、3%上乗せして電気料金を取ることができる仕組みになっているんです。

これは、電力会社が独占企業ですから、もうけ過ぎないように3%に制限したんです。



しかし、これを悪用すると、コストをかければかけるほど、儲かる仕組みになるんです。

300億円の利益を出そうと思ったら、必要費用を1兆円にすればいいんです。



1兆円かかった「高速増殖炉もんじゅ」は15年前に造られ、試運転中に事故を起こして止まりました。

14年間の修理をして、昨年度再度動かしたら、もっと深刻な事故を起こして止まりました。

1ワットも発電していません。

普通、1兆円かけた事業が失敗したら、その会社はつぶれます。

電力会社は逆なんです。

1兆円かけたんだから、3%の300億円を電気料金に上乗せして、消費者から取っていいんです。




だから、たった0.1%のピークのために、発電所を作り続けようとするんです。

でも、そのピーク時の消費量をちょっと下げさえすれば、もう発電所を作らなくていいんです。

ところが、電力会社はこういいます。

「でも、皆さんのライフスタイルが問題で、皆さんに節電してもらわないとそれはできません」と。



いいえ、そもそも各家庭の電気消費量は全体の4分の1以下で、4分の3以上は事業所が消費しています。

しかも、平日の日中の午後2時から3時の消費は、家庭のせいではありません。

過程がどんなに節電しても、最大で全体の9%しか減らせません。

事業所が節電の努力をしなければならないんです。

ところが、それが進まない。

なぜか。



これも電気料金で説明できます。




家庭の電気料金は使えば使うほど高くなるように設定されています。

節電しないと家計に響くから、子ども部屋の電気がついていると、「いないときは消しなさい」とかいって怒ると思います。



しかし、事業所の電気料金は、基本料金は高いんですけど、1ワットあたりの値段は一定です。

だから、使えば使うほど、安くなるんです。

この仕組みのせいで、ピーク消費がどんどん伸びているんです。



これは、ライフスタイルの問題ではなく、「仕組みの問題」です。

だから、事業所も使えば使うほど高くなるように、逆に言うと、節電すればするほど得をする電気料金にすれば、事業所は最低でも3割省エネすると思います。

なぜか。


企業は3年で元が取れる省エネ製品を導入していないからです。




この会場も電球は白熱球です。

これをLEDに替えると電気消費は約10分の1に下がります。

でも、LEDにしないのは、この施設が使えば使うほど安くなる電気料金になっているからです。

これを、節電すればするほど、安くなる仕組みにすれば、全部LEDや蛍光灯に変えるはずです。

だって、事業所はコストに敏感ですから。



そしたら、事業所の電気消費は半減すると思います。

4分の3を消費している事業所が半分にしたら、37.5%です。

設備量で20%以下の原発なんて、一基もいらなくできるんです。


(6月14日、6つの市民団体が宮崎市で主催した講演会から)
_________________________________


〜みやざき中央新聞7月4日(月)の1面記事より〜






今、みやざき中央新聞では、田中優さんの講演会が、4回まで、連載されています。

あと、3回分、時間を見て、アップします。

(内容が面白いだけに、省略しようと思っても、ほとんど省略しませんでした。長くなっちゃいました。)





そんな田中優さんの講演会が、8月25日(木)、新潟市内で開催されるみたいです。

http://www.woodpellet.jp/web/site/info_view.asp?id=57



行きたいけれど、26日(金)から出るので、残念ながら、行けそうにありません。

みやちゅうで我慢します(笑)





ホント、仕組みを変えたら、世の中、変わることがいっぱい。


興味・関心を持って、どんどん知って、どんどんアクションを起こしていったら、

世の中、ますますよくなりますよ!!



明るい未来を、作っていきましょう!
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